髄膜炎菌感染症

重要な安全性情報

髄膜炎菌感染症

ジルビスク®は免疫の一部である、補体の活性化を抑えることで病気の進行に歯止めをかけるお薬です(ジルビスク®ってどんなお薬?参照)。
免疫のはたらきを抑えることから、特に髄膜炎菌への注意が必要です。

髄膜炎菌感染症が疑われる症状の例

初期には頭痛、発熱、吐き気、筋肉や関節の痛みなど、季節性のかぜやインフルエンザと似たような症状があらわれます。
上記に加えて、髄膜炎菌感染症に特徴的な症状には、次のようなものがあります。

  • うなじのこわばり(首を前に傾けられない)
  • 意識障害
  • けいれん
  • 光をまぶしく感じる
  • 聴覚障害
  • びまん性の皮疹
  • 点状出血
  • 手足のまひ
  • 錯乱
  • 嘔吐
  • など

髄膜炎菌感染症は発症から24~48時間で死亡に至るおそれがあるため、緊急の処置を行う必要があります。これらの症状や、それ以外でも気になる症状があらわれたら、すぐに主治医の先生または緊急時に受診可能な医療機関にご連絡ください。

髄膜炎菌感染症を防ぐために

髄膜炎菌感染症の予防には、髄膜炎菌ワクチン接種と日常的な感染対策が重要です。

髄膜炎菌ワクチン接種

  • ジルビスク®による治療を開始する少なくとも2週間前までに接種しましょう。
  • 免疫抑制薬を使用されている方は、2ヵ月間隔で2回の接種が推奨されています。
  • 髄膜炎菌ワクチンは、5年ごとを目安に追加接種を行うことが推奨されています。主治医の先生と相談のうえ、再接種について検討しましょう1,2)

日常的な感染対策3)

  • マスクをする、こまめな手洗い・うがいなど、一般的な感染対策を行いましょう。
  • 咳をしている人など、感染症が疑われる人には近づかないようにしましょう。
  • 飲み物の回し飲みや食器の共用は避けましょう。
  • ハグやキスには注意しましょう。
  • たくさんの人が集まる場所には、なるべく近づかないようにしましょう。

髄膜炎菌ワクチンを接種していても、髄膜炎菌感染症を完全に予防できるわけではありません。髄膜炎菌感染症の症状や対応について理解したうえで、日常的に感染対策を行うことが大切です。

患者安全性カードを常に携帯しましょう

「患者安全性カード」は、患者さんがジルビスク®による治療を受けていることを主治医以外の医療機関を受診する際などに知らせるためのカードです。
ジルビスク®による治療中および最終投与から2ヵ月の間は、常に携帯してください。
また、緊急時に受診する医療機関(緊急時の受診病院)について、治療開始前に主治医の先生にご相談ください。

患者安全性カードの使い方

  • 病院から受け取ったら、氏名、ジルビスク®処方病院、主治医の先生、緊急時の受診病院といった必要事項を記入してください。
  • 日常的に注意すべき症状が記載されています。それらの症状はもちろん、記載されていない症状でも何らかの異常を感じたら、主治医の先生または緊急時の受診病院へ直ちにご連絡ください。
  • 主治医の先生や緊急時の受診病院に連絡が取れない場合は救急車を呼び、救急スタッフに患者安全性カードを見せてください。
  • 治療中から最終投与後2ヵ月は髄膜炎菌感染症のリスクが増加します。この期間は常に患者安全性カードを携帯してください。

「患者安全性カード」、「ジルビスク®による治療を受けられる患者さんへ」はこちらからダウンロードできます。

文献

  • 1)医療関係者のためのワクチンガイドライン 第3版
    http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/vaccine-guideline_03-5.pdf(2023年8月閲覧)
  • 2)General Best Practice Guidelines for Immunization(ACIP)
    https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/acip-recs/general-recs/downloads/general-recs.pdf(2023年8月閲覧)
  • 3)国立感染症研究所:侵襲性髄膜炎菌感染症発生時対応ガイドライン〔第一版〕2022年3月31日.

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